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脳脊髄液減少症の治療法と社会状況について

1. 脳脊髄液減少症の治療法

脳脊髄液減少症の代表的な治療法としては,

があります。

① 保存的治療

この治療法は、十分な水分を摂取してベッドで安静を保つ治療法です。約2週間程度,1日1.5~2リットルの水分を摂取しながらベッドで横になり安静を保ちます。


② ブラッドパッチ治療

保存的治療で症状の改善がみられない場合に行われる治療法です。この治療法は,局所麻酔を行った後,エックス線透視下で脳脊髄液の漏れている箇所に穿刺して,患者から摂取した自家血液に造影剤を混ぜたものを注入すると,脳脊髄液の漏れている箇所で凝固して漏出を止めるというものです。


以上のような治療法のほかにも,最近では,生理食塩水を硬膜外に注入することで硬膜外腔の圧を上げて脳脊髄液の漏出を止めるという治療法や,アートセレブという人工髄液を髄液腔に直接注入して脳脊髄液量を増加させるという治療法も行われています。


2. 脳脊髄液減少症をめぐる社会状況

脳脊髄液減少症の治療法であるブラッドパッチ治療は,これまで全額自己負担で行われ,保険の適用はありませんでした。

しかし,平成24年6月1日付けで,厚生労働省の先進医療専門家会議において先進医療として認定され,入院費用など一部で保険を適用する道が開けました。

また,厚生労働省は,平成19年より「脳脊髄液減少症の診断・治療法の確立に関する研究班」を立ち上げ,脳脊髄液減少症の診断基準や治療法を確立するための研究事業を実施しています。

そのほかにも,障害年金における脳脊髄液減少症の認定基準が策定されるなど,公的な政策分野においても脳脊髄液減少症の認知が広まり対策が取られてきています。